2017年3月5日、長野県諏訪市で独身者の親同士が交流する催し「親コン」が開催されました。市内外の28組36人の親が参加し、親同士が「お見合い」して、子どもたちの結婚を支援するのが狙いです。

子供の結婚を願う親たち

女性の婚活・子供の結婚を願う親たち

今回の「親コン」では、息子を持つ親15組、娘を持つ親13組が参加。30~40代の子を持つ親が多く、市によると、定員は男女各15組だったが、息子を持つ親は40人近い応募があり、断った人も多かったといいます。

当日は、1組ずつ対面して4分ずつ話をして、1分程度相手の印象を記入する時間を設けられます。参加者は子ども本人が自己紹介文を、親が子どもの性格などを書いた「紹介シート」を見せ合いながら、子どもの仕事や趣味などの話をします。一巡後、フリートークでさらに話を続け、気に入った人の連絡先を交換し、後日、子どもたち同士で会ってもらうことになります。

親が子供の結婚に責任を感じる

女性の幸せ・子供の結婚

市内から参加した女性は「娘の結婚は今まで無関心だったが、40歳になり、結婚は親の務めだと思うようになった」。30代後半の息子を持つ父親は「本人が最近その気になってきているようなので協力できればと思った。親同士のこういう機会もいいのでは」と話しています。

今回の「親コン」は、市が2016年8月に独身者の親を中心に呼び掛けた「婚活応援講演会」で、参加者から「親同士で集まる場がほしい」と要望が出たため企画されました。

このように、今は子供の結婚について親も積極的に活動する時代になってきています。もっとも昔は、子供の結婚を親が決めていた時代なので、親が子供の結婚のために活動するのはおかしくないのかもしれません。ただ、今の時代は子供たちが結婚相手を見つけていくのが、主流な中、親が子供の婚活に参加するのは、なかなかないケースでしょう。

それだけ、子供の結婚チャンスがなかなかない、また親も子供に結婚してほしいと切に望んでいるのでしょう。

自発的に行動できない子供たち

行動できない子供たち

また、自発的に行動できない子供たちが多いのかもしれません。子供といっても、30歳を超えている大人なのですが、大人になっても出会いを自ら探せない、もしくは勇気が持てない人もいるのでしょう。

「親が子供の婚活に参加するなんて」と思う人もいるでしょう。でも、そうでもしないとチャンスがないのかもしれません。特に地方に住む人だとさらに婚活チャンスは限られてきます。このような「親コン」は今後も増えていくかもしれません。なかなか婚活に足を踏み出せない子供にとっては必要なのかもしれません。